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再生可能エネルギーとは、太陽光や水力、風力、地熱など、自然の力を使ったエネルギー資源のことです。カーボンニュートラルに向けた意識が高まりを見せる中、世界の国々が再生可能エネルギーへのシフトを加速させています。日本では、太陽光発電による再エネ比率が最も高く、国土面積に対して最大級の導入容量を実現しています。
太陽光発電は、太陽光パネル1枚から発電可能であり、他の再生可能エネルギーよりも小規模から始めやすいという特徴があります。国では、FIT(固定価格買取制度)や補助金といった取り組みで、企業や一般家庭への太陽光発電導入を推進しています。
太陽光発電システムを備えることで、小売電力に依存しない電力使用が可能になります。電気代削減のメリットだけでなく、停電などの非常時にも自家発電システムがあれば電気の供給が可能です。自然災害の多い日本では、防災への意識から太陽光発電導入を決める企業や家庭が増えています。
参考:経済産業省資源エネルギー庁 公式サイト(https://www.enecho.meti.go.jp/about/pamphlet/energy2023/07.html)
電力には「同時同量の原則」があり、需要と供給のバランスが常に一致している必要があります。このバランスが崩れると、周波数が乱れて電気の供給を正常に行うことができなくなってしまいます。
しかし、自然の力で発電される太陽光発電は、天候の影響を直接受けるためコントロールが難しいエネルギーです。太陽光発電の同時同量を守るためには蓄電池によるストレージや、アグリゲーターによる需給調整が必要となります。
電力需給バランスを最適化することで、余剰電力の有効活用が実現します。従来は、余ったエネルギーを電力会社に買い取ってもらい、その買取金額を国が保証するFITのしくみが一般的でした。ただし、FITの買取期間は発電量ごとに10~20年と定められており、FITがなくなった後の売電価格は大幅にダウンします。
卒FIT後に自家消費しきれない余剰電力を収益に結び付ける取り組みとして近年注目されているのがバーチャルパワープラント(VPP)のしくみです。
参考:経済産業省資源エネルギー庁 公式サイト(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/surcharge.html)
VPPは、企業や一般家庭にある分散型電源をひとまとめにし、需給をコントロールする仕組みです。仮想発電所を介して、域内に散在するリソースがエネルギーを融通し合うことで、効率的かつ安定的な電力供給が実現します。
太陽光発電導入までの流れは、家庭用と産業用、自己所有とPPAで若干異なりますが、概ね以下のようなステップがあります。
太陽光発電システムは長期間使用するものですので、信頼できる施工業者に依頼しましょう。契約前に確認しておくべきポイントは以下のような内容です。
内容の妥当性を判断するためには、複数の施工業者から相見積もりをとり、おかしいところがないかチェックしましょう。また、約束事項については口約束ではなく、必ず紙やデータの証憑を残すようにしましょう。
参照元:一般社団法人太陽光発電協会 公式サイト(https://www.jpea.gr.jp/house/setting/)
固定価格買取制度や補助金の後押しを受けて、近年急速に普及が進んだ太陽光発電システム。しかし、FIT開始から10年が過ぎた2019年以降、太陽光発電を取り巻く環境はさらに変化しつつあります。
卒FIT後の選択肢として、自家消費の推進(そのための蓄電設備更新)や、売電先の変更が考えられます。その中でもとりわけ将来性を期待されているのが、VPPによる電力循環のしくみです。余った電気をリアルタイムで必要な場所へ送ったり、足りないときには余ったところから融通してもらうことで、域内エネルギーの最適化を図ることができます。
太陽光発電とVPPを組み合わせることで、同じVPPで結ばれた地域内でエネルギーと経済が循環することになります。また、地方創生や再エネ教育、地域ブランディング、災害時のレジリエンス強化など、VPPがつなぐネットワークは地域の自律性を高めるとともに、社会的な価値を向上させます。
太陽光発電を導入している皆様、次のステップとしてバーチャルパワープラント(VPP)に参加し、電力の効率的な活用と地域への貢献を目指しませんか?VPPは、家庭や企業に設置された太陽光発電設備をネットワークでつなげ、余剰電力を地域のエネルギー需要に合わせて融通し合う仕組みです。
VPPに参加することで、余った電気を無駄にすることなく他の参加者と分け合うことで、電力の安定供給や収益化が可能になります。特に卒FITを迎えた方にとっては、新たな収益モデルとしても注目されており、持続可能な電力運用が実現できます。
VPPによって地域のエネルギー循環が高まり、災害時のレジリエンス強化や地方創生にもつながります。ぜひ、未来のエネルギーマネジメントに参加し、地域の自律的なエネルギー循環に貢献しましょう!
当メディアではバーチャルパワープラントについてどこよりも詳しく簡単にまとめています。興味を持った方はぜひご覧ください。
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